最近、「変動と固定どちらが得?」という質問が、多くのお客様より聞かれます。
結論は、「あなた自身にあります」と答えています。
なぜなら、金利が低いほうが得に決まっていますが、金利が上昇したとき、返済できないような状態になることを防がなくてはなりません。
具体例で言うと、1000万円、35年、変動1%と固定10年1.7%を比べてみましょう。
変動1%の月々の支払額は、28,228円になります。
固定1.7%の月々の支払額は、31,607円になります。
この差額は、もちろん金利部分ですので、3,379円/月の金利負担が10年間確定するということです。3,379円×120回=405,480円の負担増です。変動金利の方が得のように思えます。
しかし、変動金利が3%に上昇した場合、月々の支払いは、38,485円になりますから、月々10,257円の負担増です。借入が、3000万円あったとすると、30,771円の増です。
また、返済比率からも計算してみますと、平均金利4%(多くの銀行が計算に使う金利)で3000万円借りたとすると、返済比率30%で計算すると、年収が532万円必要になります。
一方、固定金利のフラット35の金利2.11%で計算すると、3000万円を借りるための必要年収は、405万円になります。なんと年収の差が130万円にもなります。
このことから、最初の結論「あなた自身にあります」といったのは、支払いに余裕のある方は、変動金利で、支払いに余裕のない方は、固定金利を選択するのが、現実的で安心です。
将来の金利を予測するほどバカバカしい事はありません。どんなアナリストでさえ、予測をはずすのですから、私たちが考えても時間の無駄なのです。
[No one can predict interest rate in the future.]